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能性開花ブログ

そこに愛はあるんか!
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10年ほど前だったか、

「すし職人になるのになぜ何年も修業なんていらんやろ」ということで、握り方を即席で学んだ人vs何十年と修行したすし職人とで寿司対決をやっている番組がありました。

どちらがおいしいかという対決です。

 

結果、だいたいは職人が勝ったのですが、数か月学んだだけという素人が勝った時もありました。

 

味だけで評価すると、そういう結果も出るかもなと思っていましたが、何十年という修行の中には、味だけでは評価できないものが含まれていると、私は感じています。

 

それはすし職人としての在り方です。

 

それは、味や握り方(技術)の習得だけでは、無理です。

 

お客様の気持ちや好みや当日の状態、すしネタやシャリの状態、そういうものまで加味した職人としての在り方、つまり職人道といえるもの、それらの集大成が「あり方」だと思います。

ベースは「愛」だと思います。

 

それは言葉という浅薄なものでは表現できないもので、だからこそマニュアル化できないし、直接的に教えられないものなんだと思うのですよね。

 

親方のそばで何年も修行して、見習い体験しながら感じとっていく必要があると。

 

評価する方もされる方も、表面的な技術としてしかとらえられていないと、おいしければいいやんということになると思います。

あえて言うなら、その対決自体、在り方ということをわからない人たちがしているんだなと感じました。

 

昔から見て覚えろ!というのには、単にやり方だけをまねるのではなく、その一つ一つの内に秘められた言葉にならない思いを感じ学び取る、そういう意味があるんじゃないかと思うのです。

 

下へ続く↓

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一流店とそうでない店の違い…

 

それは「そこに愛はあるんか!」だと思っています

(なんかのCMではないですよ)

 

愛というのは、もちろんお客様への愛。

それは当たり前すぎて言うまでもありません。

プラスして食材(財)や道具に対する愛です。

 

それらに愛があると、おのずと大切に扱います。

 

このお魚の味を最大限に引き出す握り方、シャリの炊き方や調味料の合わせ方。

少なくとも食材(財)には命があった、それにかかわる人の思い(愛)があったのです。

そして何よりも生み出し、形にしてくれた地球の愛があるのです。

過去記事より
「いただきます」と「ごちそうさまでした」

 

それは使う道具も同じです。

道具を作った人が使う人の立場になり、材料を生かし切って形にしたもの、それが道具なんだと思います。

 

だから、お寿司一つにしても、単に握ればいい、満足する味にすればいいという単純なものではないと思います。

 

話が少しそれますが、以前、とあるお寿司屋さんに行ったとき、出されたお皿が汚れていて、食べる気が失せたことがあります。

 

食材(財)に対する愛があれば、このようなことはありえません。

心を込めて握ったお寿司を、汚れたお皿に乗せたいと思わないからです。

お皿を汚れたまま出すなんて、お皿を作った方にも失礼です。

お客様にとっても、お寿司にとっても、お皿にとってもこんな失礼なことはありません。

 

このようなこと一つとってみても、職人としての在り方がベースになっていると思うのです。

そこに至る道が「道(TAO)」なんだと思います。

 

 

これは何もすし職人に限ったことではありません。

 

全ての職業に言えることです。

 

日本人は、そういう世界にいたのだと思います

 

だから、書道・剣道・華道など、あらゆるものにTAOを観ていたのです。

 

そして、もともと日本人は、八百万の神々を感じていたようにアニミズムを感(観)じていました

つまり、日本人は自分以外の人や動物はもちろん「物」に対しても愛と感謝を感じられる精神性を持っていました。

 

 

7,8年前に経営塾に行っていたことがありました。

 

もちろんそこでは経営者として経営のやり方を学びます

 

学んだことも数々ありましたが、違和感が大きかったのです。

 

なぜなら、儲かってなんぼという考えだったから。

 

私はそういう意味での経営者にはなれないなと思いました。

 

儲けるための経営はいらないと。

 

「お客様への愛があれば、結果的に潤うやん」って思ったのです。

 

潤うというのは、金銭的に潤うという狭い意味ではありません。

人生が潤うという意味です。

そして、これからの社会はそのようになっていく感覚がずっと来ています。

別の言い方をすれば「女性原理」で回る社会です

 

これまで何度もお伝えしているように「アリとキリギリス4」の社会になるだろうなと

 

この社会では、みんなが自分の能力を誇りに思っています。

仕事の内容や能力や得意分野に比較も優劣もありません。

それぞれの良さや特性を生かしあって、役立てあって、喜ばれあって、うまく社会が回っていっています。

愛ですよ。

 

そのような社会では結果的にみんなが潤っています。

 

目に見えるものに価値を置いていた時代から、目に見えないものの価値の重要性に意識が向いてきているのを感じています。

それが昔からの日本人の精神性でもありました。

 

何年先になるかわかりませんが、今後は間違いなく、このような社会が来るでしょう

すでにその方向へ社会が踏み出している気がします。

 

参考までに(過去記事)
サル社会でも変化の兆し

 

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