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能性開花ブログ

イメージトレーニング
No image

今の時代、スポーツの世界でのイメージトレーニングは、ごくごく当たり前のことですが、私が昔、体操をしていたころは、まだそういったことが言われる前のことでした。

前回に続き、器械体操の話です。
回転技、ひねり技をしている時、自分の体がどのようになっているのか、自分でイメージできていました。

ところが、いくらイメージしようと思ってもできない技がありました。
それほど難しくない技なのに、なぜかどうしても自分がうまくやれているところがイメージできなかったのです。

それは、段違い平行棒の降り技でした。

試合の前日まで、コーチが補助をしてくださってました。
でも、実際には横についているだけで、手は出していないということだったので、独力でできていたはずです。

不安でした。
自分の体が空中でどうなっているのかイメージできないことが、これほど大きな不安を起こすんだとその時初めて知りました。

大会当日、3種目目に段違い平行棒でした。
始まったときから、とても順調で、練習中にうまく決まらなかった技もスムーズにこなすことが出来、全ては練習以上の出来栄えでした…着地までは。

いよいよ、最後の降り技です。
一瞬不安がよぎったのは確かです。
そして…

回転しながら上バーから下バーを跳び越す際、私は足を引っかけてしまい、そのまま落下、大けがをしました。
落ちた瞬間、ボキ!という鈍い音がしたのを今もはっきり覚えています。

このときの骨折で、2度の手術を経験しました。

当時はイメージトレーニングという言葉すらなかった時代でしたが、イメージの大切さを身をもって学んだ経験でした。
ほぼ内定していたオリンピックの出場をこの怪我で逃しました。

私の後に出場した、当時、女子体操界のNo.1の選手は、同じ技をきれいに決め、とても悔しい思いをしたことを覚えています。
彼女には、何としても勝ちたかった!

私は今、NLPを通してイメージすることの大切さを伝えています。
スポーツとは無縁の世界にいますが、あの時の経験は確実に今に生きているということを実感しています

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