「軸を自分に 」のところでも、そして前々回の「長期的視点 」のところでも書きましたが、何か自分にとって好ましくない状況や人が現れた時、そこから学べるチャンスが沢山あります。

人は調子のいい時はあまり自分を顧みないからです。

好ましくない状況に向き合うことなく逃げ切ることもできます。

あるいは要領よくかわすこともできます。

それで一時的にはうまくいったように思えます。

しかし、その場合、いつか必ず同じようなことが起こってきます

しかも、もうちょっと困難を伴って。

最後には何をしても逃げ切れないところにまで追い詰められるかもしれません。

さぁ、あなたならどうしますか

ＮＬＰの前提条件の中に

「問題・制限はチャンス」というのがあります。

人はその状況にどうしてもいられなくなったとき、必ず行動を起こします。

その問題や状況に人が絡んでいることも多いですね。

あの人が私をいつも嫌な気分にさせるんだ。

あの人がこうだから、わたしはこうなったんだ。

ほかにもいろいろあるでしょう。

その人が嫌でほかに逃れたとしても、確実に同じような人が現れます。

その状況を要領よく切り抜けたとしても、また同じような状況が起こってきます。

なぜなら、そういう人を引き寄せているのはほかならぬあなた自身だからです。

そして、向き合わないで先送りすればするほど、より苦しくなって同じようなことが繰り返されます。

その人や状況を通して、あなたには学ぶべきことがある、だからそれを学び終えるまで、そういう人や状況が繰り返し現れてくれる。

そう、現れるではなく、現れてくれるのです。

あなたに学ばせてくれるための、ギフトをもってその人や状況はあなたの前に現れたのかもしれません。

ということは、もう、それを卒業する時期でもあるということ。

つまり、必ず乗り越えられるということでもありますよね。

その問題に立ち向かい、あなたが全てを学び終えたとき、前にも書いたようにその人や状況はうそのように変化するか、あなたの前から消えます。

相手やその出来事に心からの感謝が感じられたとき、それが卒業の証です。

世界が変わったのを心から実感するでしょう。

そして、あなたはもう、二度と同じことで悩むことはなくなるのです。