毎年、小学校で非常勤講師をしています。
1ヶ月に1回～2回だけ、担当のクラスで授業をします。
子どもとはたった16日間だけのお付き合いです。
ゴールデンウイーク明けに子ども達との新しい出会いがあり、たいてい2月のはじめに最後の授業の日が来ます

この9ヶ月のお付き合いもいろいろありました。
子ども達は、出会うたびに私に色々なことを教えてくれます。
今年は2年生でした。

体感覚が優位のＴ君。いつもゆっくりのんびりしています。
忙しいとついつい早口になるのですが、そうなると全く話について来れません。
Ｔ君に話しかけるときは、一つ一つ丁寧に身体で感じられるような話し方が必要です。
そうすると、にっこり微笑んで「うん、分かった｣って言ってくれます。この笑顔がまた可愛い！

Ａちゃんも体感覚優位の女の子。
以前に、走っていて転んだ時、起き上がってこないので、周りのお友達が心配して、担任の先生のところに飛んできて
「先生！Ａちゃんこけてんけど、起きてけぇへん！大変やぁ！」
あわてて、先生が駆けつけると転んだ状態のまま。
「Ａちゃん！大丈夫？！」というとなんとも無かったような顔をして起き上がってきて「うん｣と言ったそう。

体感覚優位の子どもに共通するのは、体の感覚を味わうってこと。
Ａちゃんも転んだ感触を味わっていたんでしょうね。

お別れの時、一人ひとりと握手をしました。
この二人に共通していたのは、ギューっと手を握り締め、私の目を見つめながら、その感触をじっくりじっくり味わっていたこと。
ちょっと感動ものでした。

たった16日間だったけど、たくさんの子ども達が泣いくれました。そして私も。
でもね、ここから先は新しいお付き合いの始まりでもあるんですよね。

毎年やってくる最後の授業、この先いろんなことがあるだろうけど、自分を信じて夢を叶えていってほしいと私はいつも心から願います。

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